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2018.12.02ブログ

第61回 東京国際ギターコンクール2次予選を審査しました。

昨日12月1日 代々木八幡の白寿ホールで、第61回東京国際ギターコンクールの2次予選が開催されました。

総勢18名うち邦人は3名が、日頃の研鑽の成果を発揮すべく白熱した演奏を繰り広げました。

2次予選の審査をするのは20年振りでしたが、まず感じたことは皆さん良い楽器を持って参加するようになったということです。良い楽器を持つということは、その人の音に対する感覚と音楽の表現に密接にかかわるもので、演奏家の資質に大きくかかわるものですね。

さて、2次予選はモンポウのコンポステラ組曲よりプレリュードとムニエラ。それに8分以内の自由曲という課題でした。

まず課題曲のモンポウ。プレリュードの明解なアナリーゼ(楽曲分析)を感じさせてくれた人、ムニエラ

の構成感、舞曲としての躍動感、ユーモラスな部分の表現などをしっかり表現した6人が予選を通過したという結果になったようです。

指に任せて弾くというようなアプローチでは、このコンクールの予選は通りませんね。

音楽を理解して表現すること。その表現を支える音色を持っているかどうかが大きな鍵です。

残念ながら邦人に予選通過者がいませんでしたが、捲土重来を期して再度チャレンジしてほしいものです。

予選通過者は以下の通りです。

Kristina Varlid (ノルウェー)

Gian Marco Ciampa (イタリア)

Damiano Pisanello (スイス)

Armen Doneyan (フランス)

Carlotta Dalia (イタリア)

Ji Hyung Park (韓国)

以上6名。皆さん素晴らしい才能の持ち主です。

本日12月2日に本選が行われます。順位はともかく皆さんが心置きなく実力を発揮できることを祈りたいと思います。

 
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